妊娠がわかったら最初にやること — 手続き・届出・生活のポイント

この記事の目次
  1. STEP 1:産婦人科を受診する
  2. STEP 2:母子健康手帳をもらう
  3. STEP 3:経済的支援を確認する
  4. STEP 4:職場への報告
  5. STEP 5:妊娠初期の生活で気をつけること
  6. やることチェックリスト
  7. まとめ

「妊娠したかも」「妊娠検査薬で陽性が出た」――うれしさ、戸惑い、不安、いろんな気持ちが混ざり合っているかもしれません。

「何から始めればいいの?」と思ったら、この記事を参考にしてみてください。産婦人科の受診から届出、日常生活で気をつけることまで、やるべきことを順番にお伝えします。

STEP 1:産婦人科を受診する

いつ受診すればいい?

市販の妊娠検査薬で陽性が出たら、生理予定日から1〜2週間後(妊娠5〜6週頃)を目安に産婦人科を受診しましょう。

あまり早く受診すると、超音波検査で胎嚢(たいのう:赤ちゃんの袋)が確認できないことがあります。その場合は「1〜2週間後にもう一度来てください」と言われることもあるので、焦りすぎなくて大丈夫です。

初診で行われること

  • 問診:最終月経日、妊娠歴、既往歴などを聞かれます
  • 超音波検査:胎嚢や心拍の確認
  • 尿検査・血液検査:妊娠の確認やその他の検査
  • 出産予定日の算出

初診は自費診療になることがほとんどです。費用は医療機関によって異なりますが、一般的に5,000〜15,000円程度が目安とされています。健康保険証は忘れずにお持ちください。

産婦人科の選び方のポイント

  • 通いやすさ:妊婦健診は計14回程度あるため、自宅や職場から通いやすい場所が便利です
  • 分娩の取り扱い:出産まで対応してくれるか、健診のみかを確認
  • 方針の確認:立ち会い出産、母子同室など、自分の希望と合うか

人気の産院は早めに分娩予約が埋まることもあるため、出産する施設は妊娠8〜12週頃までに決めておくと安心です。

STEP 2:母子健康手帳をもらう

母子健康手帳とは

妊娠・出産・育児の記録を一冊にまとめた手帳で、妊婦健診の結果や出産の記録、お子さんの予防接種の記録などに使います。妊娠期から就学前まで長く使う大切なものです。

受け取り方

産婦人科で妊娠が確認されたら、お住まいの市区町村の窓口(保健センターや区役所など)に「妊娠届出書」を提出します。届出をすると、母子健康手帳が交付されます。

持ち物の目安:

  • 妊娠届出書(医療機関でもらえる場合もあります)
  • 本人確認書類(マイナンバーカード、運転免許証など)
  • 個人番号がわかるもの(マイナンバーカード、通知カードなど)

自治体によってはマイナポータルからのオンライン申請に対応しているところもあります。お住まいの自治体のホームページで確認してみてください。

交付時の面談

母子健康手帳の交付時に、保健師や助産師との面談(伴走型相談支援)が行われます。妊娠中の体調や不安なこと、今後利用できるサービスについて相談できる機会です。気になることがあれば、遠慮なく聞いてみてくださいね。

一緒にもらえるもの

  • 妊婦健康診査受診票(妊婦健診の費用を公費で助成してくれる券)
  • 各種案内パンフレット
  • 自治体独自のサービスの案内(産前・産後のサポートなど)

妊婦健診受診票は非常に大切です。これがないと健診費用が全額自己負担になってしまうので、早めに受け取っておきましょう。助成の詳しい仕組みについては妊婦健診の助成で解説しています。

STEP 3:経済的支援を確認する

妊婦のための支援給付(旧:出産・子育て応援給付金)

2025年4月から、子ども・子育て支援法の改正に基づいて「妊婦のための支援給付」が制度化されました。妊娠届出後の面談と、妊娠32週以降の面談の2回に分けて給付金を受け取ることができます。

具体的な金額や申請方法は自治体によって異なりますので、母子健康手帳の交付時に詳しく案内してもらえます。なお、流産・死産の場合も給付の対象となっています。

出産費用の助成

出産にかかる費用については、健康保険から「出産育児一時金」が支給されます。支給額や制度の詳細は変更されることがありますので、加入している健康保険に確認してみてください。

STEP 4:職場への報告

報告のタイミング

法律で「いつまでに報告しなければならない」という決まりはありませんが、一般的には以下のタイミングが多いです。

  • 直属の上司へ:妊娠が確定し、心拍確認ができた頃(妊娠8〜10週頃)に伝える方が多い
  • 同僚へ:安定期(妊娠16週頃)に入ってから伝える方が多い

ただし、つわりがひどい場合や、力仕事・立ち仕事が多い場合は、早めに上司に伝えて業務の調整をお願いした方がよいこともあります。体調を優先して判断してくださいね。つわりの対処法や使える制度についてはつわりガイドも参考にしてみてください。

報告時に伝えるとよいこと

  • 出産予定日
  • 現在の体調
  • 今後の働き方の希望(時短勤務、業務内容の変更など)
  • 産休・育休の取得予定

STEP 5:妊娠初期の生活で気をつけること

食事

  • 葉酸を意識的にとりましょう。特に妊娠初期は赤ちゃんの神経管の発達に重要です。食事だけで十分な量をとるのは難しいため、サプリメントの活用も検討してみてください(詳しくは葉酸サプリの選び方を参考にしてください)
  • 生肉・生魚・非加熱のチーズなど、食中毒のリスクがある食品は避けるのが無難です
  • アルコールは妊娠がわかった時点で控えてください

薬について

  • 市販薬を含め、自己判断で薬を飲まないようにしましょう
  • 持病がある方は、妊娠がわかったらすぐにかかりつけ医に相談してください
  • 歯科治療も妊娠中に受けられますが、歯科医に妊娠中であることを必ず伝えてください

運動

  • 激しい運動は控えめに。ウォーキングなどの軽い運動は続けて大丈夫なことが多いです
  • 出血やお腹の張りがある場合は運動を中止し、医師に相談してください

タバコ

  • 喫煙は早産や低出生体重児のリスクを高めるため、妊娠がわかったらすぐに禁煙してください
  • 周囲の方にも受動喫煙への配慮をお願いしましょう

感染症対策

  • 風疹の抗体があるか確認しておきましょう(妊娠中は予防接種を受けられません)
  • トキソプラズマやサイトメガロウイルスの感染予防として、猫のトイレの処理は他の人にお願いする、土いじりの後は手を洗うなどの対策を

やることチェックリスト

  • 産婦人科を受診する
  • 母子健康手帳をもらう(妊娠届出)
  • 妊婦健診受診票を受け取る
  • 出産する施設を決める
  • 経済的支援(給付金など)の案内を確認する
  • 職場へ報告する(タイミングは体調に合わせて)
  • 葉酸サプリメントを始める
  • アルコール・喫煙をやめる
  • かかりつけ医に妊娠を伝える(持病がある場合)

まとめ

妊娠がわかってから最初にやることは、意外とたくさんあります。でも、すべてを一度にこなす必要はありません。まずは産婦人科を受診して、赤ちゃんの状態を確認することが最優先です。

母子健康手帳の交付時には保健師さんや助産師に相談できますので、わからないことはそのときに聞いてみてください。一人で全部を把握しようとしなくても大丈夫ですよ。


参考情報: この記事は、こども家庭庁、厚生労働省、各自治体の公開情報をもとに作成しています。手続きの詳細はお住まいの市区町村によって異なりますので、最新情報は自治体の窓口やホームページでご確認ください。