立ち会い出産のリアル — 準備と心構えをパパ向けに解説
この記事の目次
立ち会い出産、する?しない?
「立ち会い出産を考えているけど、実際どうなの?」「自分に何ができるの?」——そんな疑問を持っているパパも多いのではないでしょうか。
立ち会い出産は素晴らしい経験になる方もいれば、そうでない方もいます。大切なのは、パートナーとよく話し合い、二人が納得した形を選ぶことです。
立ち会い出産のメリット
ママにとって
- 信頼できる人がそばにいる安心感
- 腰をさすってもらう、手を握ってもらうなど、身体的なサポートが受けられる
- 水分補給や汗を拭くなど、細かいケアをしてもらえる
- 「一人じゃない」と感じられることで、気持ちが楽になる
パパにとって
- お産の大変さを実感し、パートナーへの尊敬が深まる
- 赤ちゃんが生まれた瞬間の感動を共有できる
- 「自分も関わった」という実感が、父親としての自覚につながる
知っておきたいデメリット・リスク
正直にお伝えすることも大切だと思っています。
- 精神的なショック — 出産の場面は想像以上に生々しいです。血液や羊水を見て気分が悪くなるパパもいます
- 無力感 — 痛がるパートナーを前に「何もできない」と感じることがあります
- トラウマになる可能性 — まれですが、出産の場面が心理的な負担になることがあります
- パートナーとの関係への影響 — ごく一部ですが、出産の場面を見たことでパートナーへの見方が変わったという声もあります
これらは「だから立ち会わないほうがいい」ということではなく、事前に知っておくことで心の準備ができる、ということです。
立ち会い出産の実際の流れ
施設によって異なりますが、一般的な流れは以下のとおりです。
陣痛室(LDR)での過ごし方
- パートナーが入院したら、陣痛室に一緒に入ります
- 陣痛の間隔が短くなっていく過程を一緒に過ごします
- この時間が一番長く、数時間〜十数時間かかることもあります
分娩時
- 子宮口が全開になると、分娩台に移動する場合があります
- いきみが始まり、赤ちゃんが生まれます
- 赤ちゃんが生まれた後、臍の緒を切る場面に立ち会えることも
産後
- 赤ちゃんとの初めての対面
- カンガルーケアの時間(施設による)
パパにできること — 具体的なサポート
「何をすればいいかわからない」が一番の不安だと思います。以下を参考にしてください。
陣痛中にできること
- 腰や背中をさする — 「ここを押して」と言われたら、テニスボールやこぶしで圧をかける
- 水分補給 — ストロー付きの飲み物を口元に持っていく
- 汗を拭く — タオルで顔や首の汗を拭いてあげる
- うちわで扇ぐ — 陣痛中は暑く感じることが多い
- 声をかける — 「大丈夫だよ」「上手だよ」「一緒にいるよ」
- 呼吸を合わせる — 「ふーっ」と一緒に息を吐く
- 時間を伝える — 「もう○時間頑張ったよ」「あと少しだよ」
やってはいけないこと
- スマートフォンをずっと見ている
- 「まだ?」「いつ生まれるの?」と急かす
- 自分が疲れたアピールをする
- 医療スタッフの指示を無視する
- 許可なく写真や動画を撮る
「何もできなかった」でも大丈夫
立ち会い出産を終えたパパから、「結局何もできなかった」という声をよく聞きます。
でも、それでいいのです。
そこにいてくれたこと自体がサポートです。手を握ってくれた、声をかけてくれた、横にいてくれた——それだけで、ママにとっては大きな支えになっています。
お産の主役はママと赤ちゃん。パパは「何かする」ことより、「そばにいる」ことが一番大切な役割です。
事前に確認しておくこと
施設のルール
- 立ち会いの条件(両親学級への参加が必須の場合あり)
- 立ち会いできる人数(パートナーのみ、家族もOKなど)
- コロナ等の感染症対策のルール
- 帝王切開になった場合の立ち会い可否
パートナーとの話し合い
- 立ち会いたい範囲(陣痛中だけ?分娩時も?)——お産の希望はバースプランにまとめておくのがおすすめです
- 見てほしくないこと、してほしくないことはあるか
- 写真や動画撮影の希望
- 万が一、途中で気分が悪くなったらどうするか
立ち会いしないという選択も
立ち会い出産を希望しない——その選択もまったく問題ありません。
- 血や医療行為が苦手
- パートナーが一人で集中したい
- 上の子の世話があって離れられない
理由はさまざまです。「立ち会わなかった=愛情がない」ではありません。別室で待ちながら、生まれた瞬間に駆けつけるのも、立派な「お産への参加」です。
まとめ
立ち会い出産は、夫婦にとって特別な体験になる可能性があります。でも、「こうあるべき」はありません。
大切なのは、パートナーの気持ちを尊重し、二人で話し合って決めること。そして、どんな形であれ、赤ちゃんを迎える気持ちを共有することです。
入院当日に慌てないよう、入院バッグの準備も早めに進めておきましょう。