陣痛の始まりと病院に行くタイミング — 焦らなくて大丈夫
「これって陣痛…?」と思ったら
出産予定日が近づくにつれて、お腹の張りや痛みがあるたびに「もしかして陣痛?」とドキドキしますよね。初めてのお産であれば、なおさら不安だと思います。
でも、大丈夫です。陣痛にはいくつかの特徴があり、「今すぐ病院に行くべきか」の判断にはポイントがあります。一緒に確認していきましょう。
前駆陣痛と本陣痛の違い
前駆陣痛(ぜんくじんつう)とは
前駆陣痛は、お産の本番に向けた「予行練習」のようなものです。子宮が出産の準備をしているサインですが、すぐにお産が始まるわけではありません。
前駆陣痛の特徴:
- 痛みの間隔が不規則(10分だったり20分だったりバラバラ)
- 痛みの強さが一定しない(強くなったり弱くなったり)
- しばらくするとおさまることが多い
- 姿勢を変えたりお風呂に入ったりすると楽になる
本陣痛とは
本陣痛は、実際にお産が進んでいるときの陣痛です。
本陣痛の特徴:
- 痛みの間隔が規則的になる
- 時間が経つにつれて間隔がだんだん短くなる
- 痛みがだんだん強くなる
- 姿勢を変えてもおさまらない
見分け方のコツ
迷ったときは、時計で間隔を測ってみましょう。痛みが始まった時刻から次の痛みが始まる時刻までの時間が「間隔」です。
スマートフォンの陣痛計測アプリを事前にダウンロードしておくと便利です。
病院に連絡するタイミング
初産婦さんの場合
一般的な目安は、陣痛の間隔が10分以内で規則的になったときです。
ただし、これはあくまで目安です。施設によって「7分になったら」「5分になったら」と案内が異なることがありますので、事前に確認しておきましょう。
経産婦さんの場合
経産婦さんは初産婦さんよりもお産の進みが早い傾向があります。15分間隔くらいの段階で早めに連絡するのが安心です。
「前回のお産が早かった」という方は、さらに早めの連絡をおすすめします。
連絡するときに伝えること
病院に電話するときは、以下の情報を伝えるとスムーズです。
- お名前と診察券番号
- 出産予定日と現在の週数
- 何回目のお産か
- 陣痛の間隔と痛みの強さ
- おしるし(出血)や破水の有無
- 赤ちゃんの胎動の様子
破水したら — すぐに連絡を
破水とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、羊水が流れ出ることです。
破水かもしれないと思ったら
- 陣痛の有無にかかわらず、すぐに産院に連絡してください
- お風呂やシャワーには入らない(感染予防のため)
- 清潔なナプキンやタオルをあてて、横になって待つ
- 流れ出る量が少なくても(チョロチョロ程度でも)連絡しましょう
破水は「バシャッ」と大量に出ることもあれば、尿漏れと区別がつかないくらい少量のこともあります。「おかしいな」と思ったら、迷わず連絡してください。判断するのは医療スタッフの仕事です。
おしるしについて
おしるしとは、お産が近づくと見られる少量の出血混じりのおりもののことです。子宮口が開き始めるときに起こります。
- おしるしがあっても、すぐにお産が始まるとは限りません
- おしるしから数日後にお産になる方もいれば、その日のうちの方もいます
- おしるしがないままお産になる方もいます
おしるしだけであれば急いで病院に行く必要はありませんが、出血量が多い場合や、鮮やかな赤い血が出ている場合は連絡してください。
「こんなとき」はすぐに病院へ
以下の場合は、陣痛の間隔に関係なく、すぐに産院に連絡しましょう。
- 破水した(量にかかわらず)
- 出血が多い(生理2日目以上の量)
- 激しい腹痛が続く(痛みの波がなく、ずっと痛い)
- 赤ちゃんの胎動が急に減った、感じなくなった
- 頭痛がひどい、目がチカチカする
入院までの過ごし方
陣痛が始まったけれどまだ間隔が長い段階では、自宅でリラックスして過ごしましょう。
- 食べられるときに食べておく — お産には体力が必要です
- 眠れるなら寝ておく — 夜中に陣痛が始まった場合は、間隔が短くなるまで横になっていてOK
- シャワーを浴びておく — 破水していなければ、早い段階でシャワーを浴びておくとさっぱりします
- 入院バッグの最終確認 — 充電器やスマートフォンを忘れずに
まとめ
陣痛の始まりは不安なものですが、「前駆陣痛か本陣痛かわからない」のは自然なことです。迷ったら産院に電話して大丈夫です。「こんなことで電話していいのかな」と思わなくてOK。それが私たちの仕事です。
事前に産院の連絡先と連絡のタイミングを確認しておくと、いざというときに落ち着いて行動できますよ。お産の希望を整理したい方はバースプランの書き方もぜひ参考にしてみてください。