逆子と言われたら — 知っておきたい対処法と向き合い方
「逆子です」と言われたら
妊婦健診で「逆子ですね」と言われると、急に不安になりますよね。でも、まず知っておいてほしいのは、妊娠中期に逆子であることはとても一般的だということです。
赤ちゃんはお腹の中でくるくると動いていて、妊娠28週頃に逆子(骨盤位)と言われる方は全体の約25%もいます。つまり、4人に1人は逆子の時期があるのです。
多くの赤ちゃんは自然に頭位に戻ります
ここが一番大切なポイントです。妊娠28週で逆子だったとしても、**分娩時まで逆子のままでいる赤ちゃんは全体の3〜4%**にすぎません。
つまり、逆子と言われた赤ちゃんの多くは、妊娠後期にかけて自然に頭を下にした位置(頭位)に戻ります。「逆子=帝王切開」と決まったわけではないので、まずは焦らず経過を見ていきましょう。
ただし、妊娠35週を過ぎると自然に戻る確率は低くなっていきます。そのため、36週頃を目安に今後の方針を主治医と相談することが多いです。
逆子体操ってどうなの?
「逆子体操をしましょう」と言われた経験のある方も多いかもしれません。四つん這いの姿勢やお尻を高くする姿勢をとる体操ですが、正直にお伝えすると、逆子体操の効果は科学的には十分に証明されていません。
だからといって「やっても意味がない」とは限りませんが、「体操をがんばらなきゃ」と自分を追い詰める必要はありません。やってみて楽に感じるなら続けてもよいですし、つらければ無理をしなくて大丈夫です。
施設によって方針が異なりますので、主治医や助産師に相談してみてくださいね。
外回転術という選択肢
妊娠36〜37週頃になっても逆子が続いている場合、**外回転術(ECV)**という方法を提案されることがあります。
外回転術とは、医師がお腹の上から手で赤ちゃんをゆっくり回転させ、頭位に戻す処置です。超音波で赤ちゃんの状態を確認しながら、入院環境で行われます。
外回転術の成功率
- 初産婦さん:約40〜60%
- 経産婦さん:約60〜80%
経産婦さんのほうが成功率が高い傾向にあります。
外回転術のリスク
安全に配慮して行われますが、まれに以下のようなことが起こる可能性があります。
- 一時的な赤ちゃんの心拍の変化(約6%)
- 破水(約0.2%)
- 常位胎盤早期剥離(約0.1%)
万が一に備えて、すぐに帝王切開ができる体制で行われます。外回転術を受けるかどうかは、メリットとリスクを主治医としっかり話し合って決めていきましょう。
すべての施設で行っているわけではないため、希望する場合は早めに相談することをおすすめします。
帝王切開になった場合の心構え
逆子が戻らない場合、多くの施設では予定帝王切開が選択されます。「自然分娩がしたかった」と残念に思う気持ちは自然なことです。
でも、知っておいてほしいのは、帝王切開も立派なお産だということ。
帝王切開は赤ちゃんとお母さんの安全を最優先にした選択です。逆子での経腟分娩にはリスクが伴うため、計画的に帝王切開を行うことで、より安全にお産を迎えることができます。
予定帝王切開の場合、手術日が事前に決まるため、入院準備やお仕事の調整がしやすいというメリットもあります。帝王切開でのお産の希望を整理したい方はバースプランの書き方も参考にしてみてください。
逆子と向き合うためのポイント
- 自分を責めない — 逆子になる原因の多くは、赤ちゃん側の要因やお腹のスペースの問題です。お母さんの行動が原因ではありません
- 情報に振り回されない — ネットには根拠のない「逆子の治し方」も多くあります。迷ったら主治医に確認しましょう
- どんなお産も素晴らしい — 大切なのはお母さんと赤ちゃんが元気でいること。分娩方法に優劣はありません
- 不安は言葉にする — 健診のときに不安な気持ちを助産師に伝えてみてください。一緒に考えていきましょう
まとめ
逆子と言われると心配になりますが、多くは自然に頭位に戻ります。戻らなかった場合でも、外回転術や予定帝王切開など、安全に出産するための方法はしっかりあります。
一人で悩まず、主治医や助産師と一緒に、あなたに合ったお産の形を見つけていきましょう。