【助産師監修】帝王切開でもバースプランは書ける!具体的な書き方と例文を紹介

帝王切開が決まったとき、「バースプランは経腟分娩の人だけのもの」と思っていませんか?

実は、帝王切開だからこそバースプランが大切だと私は考えています。

手術という形であっても、あなたの出産はかけがえのないもの。「自分がどんなお産をしたいか」を考え、伝えることは、帝王切開でも十分にできます。

バースプランとは?

バースプランは、出産にあたっての希望や要望を書き出したものです。

「こうしてほしい」「これは避けたい」という希望を、事前に医療スタッフと共有しておくことで、より安心して出産に臨むことができます。

帝王切開の場合、手術の流れは施設ごとにある程度決まっていますが、相談できる余地は意外と多いのです。

帝王切開のバースプランで書けること

手術前

  • 家族の立ち会いについて

    • パートナーに手術室に入ってもらえるか(施設による)
    • 立ち会いが難しい場合、手術直前まで一緒にいてもらえるか
  • 麻酔について

    • 麻酔の説明をゆっくり聞きたい
    • 不安が強いので、声かけをしてほしい
  • 手術室の雰囲気

    • BGMをかけてほしい
    • スタッフの方になるべく声をかけてもらいたい

手術中

  • 赤ちゃんとの対面

    • 生まれたらすぐに顔の近くに連れてきてほしい
    • 性別を自分の目で確認したい
  • カンガルーケア(早期母子接触)

    • 手術室で赤ちゃんを胸の上に乗せてもらいたい(施設・状況による)
    • 難しい場合は、お部屋に戻ってからできるだけ早く抱っこしたい
  • 写真・動画

    • パートナーに撮影を許可してほしい
  • 臍帯(へその緒)

    • 臍帯を見たい
    • 臍帯を記念に保管したい

手術後

  • 授乳について

    • できるだけ早く母乳をあげたい
    • お部屋に戻ったら授乳のサポートをしてほしい
    • ミルクを足す場合は事前に相談してほしい
  • 赤ちゃんとの過ごし方

    • 母子同室を希望する(体調が許す範囲で)
    • 夜間は預かってほしい
  • 痛みのケア

    • 痛み止めはしっかり使いたい
    • 我慢せずに伝えていいと声をかけてほしい

バースプランの例文

以下は実際に使える例文です。自分の希望に合わせてアレンジしてください。


私のバースプラン(帝王切開)

はじめての出産で不安が強いため、手術中もなるべく声をかけていただけると嬉しいです。

手術中のお願い

  • 生まれたらすぐに顔の近くに連れてきてください
  • パートナーに撮影を許可していただけると嬉しいです

赤ちゃんとの過ごし方

  • できるだけ早く抱っこしたいです
  • 母乳育児を希望しているので、早期の授乳サポートをお願いします
  • 体調が許す範囲で母子同室を希望します

その他

  • 痛みに弱いので、痛み止めはしっかりお願いします
  • わからないことがあったら、都度説明していただけると安心します

※状況によって難しいことがあれば、その場で相談させてください。医療スタッフの皆さんの判断を信頼しています。


バースプランを書くときのコツ

1. 「絶対」ではなく「できれば」の姿勢で

帝王切開は医療行為です。赤ちゃんやママの安全が最優先であり、状況によっては希望通りにいかないこともあります

「できれば〜してほしい」「可能であれば〜したい」という書き方にすると、医療スタッフも対応しやすくなります。

2. 「なぜその希望があるのか」も伝える

「パートナーに立ち会ってほしい」だけでなく、「不安が強いので、手を握ってもらいたい」と理由も書くと、希望が叶わない場合でも代わりの方法を提案してもらいやすくなります。

3. 施設に確認してから書く

施設ごとにできることは異なります。妊婦健診の際に「帝王切開のバースプランを書きたいのですが」と相談してみてください。対応できる範囲を教えてもらえます。

4. ネガティブな希望も書いてOK

「○○はしてほしくない」という希望も大切です。

例:

  • 「手術中の雑談はなるべく控えてほしい(集中したい)」
  • 「生まれた直後の体重を大声で言わないでほしい」
  • 「他の患者さんの話を聞きたくないので、個室を希望したい」

予定帝王切開と緊急帝王切開の違い

予定帝王切開

あらかじめ日程が決まっているため、バースプランを書いてしっかり相談する時間があります。逆子(骨盤位)、前回帝王切開、前置胎盤などが主な理由です。

緊急帝王切開

経腟分娩の途中で帝王切開に切り替わるケースです。事前にバースプランを書いていても、安全を優先するため希望通りにいかないことが多いです。

帝王切開は「立派なお産」

最後にひとつ、助産師として伝えたいことがあります。

帝王切開について「自分で産めなかった」と感じるママに、これまでたくさん出会ってきました。でも、帝王切開は立派なお産です。

おなかを切る怖さに向き合い、赤ちゃんのために手術を受けたこと。それは、とても勇気のいることです。どんな形であっても、あなたが赤ちゃんを迎えた日は、かけがえのない出産の日です。

バースプランを書くことは、その日をあなたらしいものにするための第一歩。ぜひ、パートナーや医療スタッフと一緒に、あなたの出産を考えてみてください。

まとめ

  • 帝王切開でもバースプランは書ける
  • 手術前・手術中・手術後の3つの場面で希望を整理する
  • 「できれば」の姿勢で、理由も添えて伝える
  • 施設に事前確認してから内容を決める
  • 予定帝王切開は特にバースプランが活きる

この記事は助産師の専門知識と経験に基づいて作成しています。バースプランの対応は施設によって異なりますので、かかりつけの医療機関にご確認ください。

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